向精神薬、抗ヒスタミン薬などに新たに新型コロナの治療効果が期待？

様々な疾患に対しての薬物が、新型コロナ感染症に対して効果を発揮する可能性を示す論文が勢くでている。以下は論文の抜粋。

l  SARS-CoV-2がもつ全タンパク質29種のうち26種の各々をヒト細胞で発現させる

→ 結合するタンパク質（=細胞に感染・増殖する際に利用している宿主のタンパク質）をMSで同定

l  この結合を阻止できると思われる化合物を探索、阻止効果を確認

→ 47種類の化合物

→ うち10種類は既存薬または臨床試験中で転用が可能

Ø  抗ヒスタミン薬クレマスチン

Ø  向精神病（統合失調症、躁病）薬ハロペリドール

Ø  抗マラリア薬ヒドロキシクロロキン

Ø  プロゲステロン（→ 男性の方が感染者・重症患者が多いことと関連?）

Ø  抗がん剤プリチデプシン

Gordon DE, et al. A SARS-CoV-2 protein interaction map reveals targets for drug repurposing. Nature. 2020 Apr 30. doi: 10.1038/s41586-020-2286-9.