中和抗体検査に関してのFAQ
Q:NAbの定量試薬はありますか?また、抗体の国際単位はありますか?
現在、NAbはWHOから国際単位と保護単位の臨界点を与えられていません。市場に出回っているすべての酵素いわゆる蛍光クロマトグラフィーの定量化は、ODまたは蛍光値、または企業の内部標準のトレーサビリティのみです。国際または中国の標準製品のトレーサビリティは信頼できる科学的なものではなく、ウイルス中和実験で実施された力価は定量的ではありません。それは定性的です。
Q:Hoyotekの試薬は主にファイザーワクチン用ですが、モデルナはどうですか?
ワクチン予防接種によって生成されたNAbを検出できます。NAbブロッキング、ウイルスRBD、およびヒトACE2を使用します。受容体結合の原理。
Q:中和抗体が陽性であると判断された場合、治療や保護、または臨床症状の確認は必要ありませんか?
中和抗体は陽性であり、ある程度の防御があり、陰性の人よりも安全であることを示していますが、これは相対的なものにすぎません。
危険度の高い場所で仕事に行くのはやめましょう。そうする場合は、最善の保護に注意を払ってください。
Q:デュアルカード検出の利点は何ですか?
利点1:包括的な3抗体検出、各期間のモニタリング、最初の注射後、IgMが最初に生成され、対応するバンドが発色し、IgGが発色します。約3〜4週間後、中和抗体が検出され、2枚目のカードが中和抗体と反応します。ワクチンが不活化されたウイルスであるため、ワクチンで免疫された集団によって生成されるIgM抗体反応は非常に穏やかで、色は通常浅いです。天然ウイルスに比べてワクチン活性が低く、産生した抗体免疫力が低く、個人差もあるので、IgMの方が強いのもある
利点2:NAb、IgM、およびIgGテストが確認され、誤検出が減少します。
Q:この試薬は自然感染の検出に使用できますか?
はい。この試薬は、IgM、G、NAbが陽性であることが判明した場合、新しいクラウンの自然感染の補助的な検出にも使用できます。性別、予防接種なし。2つ以上の抗体が陽性の場合は、もっと注意を払う必要があります。初期の感染症である可能性があります。または目に見えない感染。ウィンドウ期間が抗原検出よりも長いため、この試薬は主にワクチン接種後の中和抗体レベルを監視するために使用されます。
単一項目の抗体検査は、早期感染スクリーニングには推奨されません。
Q:抗体があれば、もう感染しないのか?
IgG 抗体の中和抗体は、病原体を防ぐ作用があると考えられています。しかし、この中和抗体は万能ではないのです。この中和抗体は、感染した患者全例に検出されないのです。さらに検出されても長期間持続しないのです。軽症者では、抗体ができないという事例もあるからです。このことに関してのいくつかの研究を紹介します。
COVID-19 から回復した患者の血清から得られた中和抗体の研究では、中和抗体の中和する能(50%中和力価 (NT50))は非常に大きなばらつきがあったとしています。33%(49 人)では検出不能,79%(118 人)が1:1000 以下でした。一方で、それとは別の IgG 抗体にも中和能力が見られたそうです。中和能力は、年齢,症状の長さ, 症状の重症度に関連していました。つまり、症状が強くて、長かった症例ほど、高い平均中和活性を有していたそうです。このように中和抗体ではない、別の抗体の存在の可能性を指摘している研究もあります。
COVID-19 から回復した軽症者 175 人において、SARS-CoV-2 に特異的な中和抗体は発症後 10〜15 日で検出され(6人の患者の経時的調査)、持続したとしています(全員ではない)。中和抗体の抗体価は個人差が大きかったそうです。約 30%の患者(特に 40 歳未満)で中和抗体の抗体価が低く、10 人の患者では検出限界以下であったということでした。さらに、万州地区(重慶市)の無症状の SARS-CoV2 感染患者、37 人を調べた研究では無症状者では、抗体活性は、有症状者に比べて低かったことを報告しています。無症状者では、時間経過とともに 93.3%(28/30)に IgG 抗体の低下、81.1%(30/37)に中和抗体の低下を認めたそうです。有症状者でも、96.8%(30/31)に IgG 抗体の低下を、62.2%(23/37)に中和抗体の低下を認めたそうです。
そして、無症状者の 40%(12/30)、有症状者の 12.9%(4/31)が回復期早期に抗体陰性になったと報告されています。 再感染する事例も報告されています。この再感染は、抗体の効果がないから再感染したのか、再活性化したのか、ウィルスの変異によるものなのかわかっていません。症状が軽い場合には、抗体ができないという場合もある可能性があり、感染の予防に対してまだまだ未知の部分が残っています。つまり、感染して抗体が確認されたからといって、その抗体が感染予防に効果があるのか、持続するのかということはこれから明らかにされなくてはならないのです。言い換えれば、はしか、みずぼうそう、おたふくかぜなどとは異なり、このコロナウィルス感染は一時的な免疫で、終生免疫を作らない可能性があり、この新型コロナウィルスの抗体に感染予防効果があるのかないのか、あるとしても、どのくらい持続するのかは今のところ結論が出ていません。