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予防薬

カモスタット(商品名:フォイパン)

新型コロナウイルスの感染を阻止する薬剤を同定『カモスタット』について

カモスタット:1日2回、1回1錠 100mg(1錠)

カモスタット(新型コロナ予防薬としては未承認薬)の有効濃度の判断基準 100mgの薬物の血中濃度は約5時間で消失します。また動物実験からするとウイルス感染した方の重症化予防には1日約300mgを1日3回に分けて内服。感染予防のみの目的であればそれよりも少量で効果が期待できると考えられます。また肝機能障害を避けて中期的に内服してもらうために1日量を200mg内服。日中外出時を中心に感染予防するという目的からすると 午前9時と午後3時の2回内服が望ましいと考えられます。予防効果を増強するため細胞性免疫活性の漢方薬(麻黄湯または補中益気湯)および 腸内生菌ロンガム菌(500億/日)の併用が理想です。

カモスタット内服用量の根拠

 ①カモスタットは、2015年にマウス実験の論文が出ています。
Zhou Y, et al. Protease inhibitors targeting coronavirus and filovirus entry. Antiviral Res. 2015 Apr;116:76-84.

この論文のFig.3に、カモスタットがSARS-CoV感染の生存率を60%に改善するという結果が出ています(コントロールは6日後に全滅)
この実験条件は、BALB/cマウス メス6~8週齢、 経口カモスタット30 mg/kg 2回/日です。この30 mg/kgをヒト等価用量に換算すると約2.1~2.4 mg/kgになりますので、 体重60 kgのヒトだと130~150 mg/回の計算になります。これを1日2回投与しているので、 1日あたりの用量は260~300 mgということになります。 さらにこれをフオイパン(カモスタットのメシル酸塩)に換算すると、320~370 mgということになります。 小野薬品工業のフオイパンの添付文書には、「通常1 日量カモスタットメシル酸塩として600mg を3 回に分けて経口投与する」とありますので、膵炎で用いられる通常量の1/2強でよいことになります。したがってSARS-CoVマウス感染実験からの換算では、用量は認可量の範囲内に収まるようです。